PythonのrequestsライブラリでHTTPリクエストを送信する方法:基本的な使い方からファイルのアップロード、セッションの使用まで
Pythonのrequestsは、HTTPリクエストを送信してHTTPレスポンスを受信するための非常に便利なライブラリです。
このライブラリを使用することで、PythonスクリプトからWebサイトにアクセスして、Webページの内容を取得することができます。
以下に、Pythonのrequestsライブラリを使用してHTTPリクエストを送信する方法を解説します。
これらの機能を使うことで、Pythonを使ったWebアプリケーションの開発や、データ収集などを効率的に行うことができます。
また、requestsライブラリはPython標準ライブラリには含まれていないため、必要に応じて別途インストールする必要がありますが、非常に使いやすく、WebスクレイピングやAPIのクライアントなどの開発において広く使われています。
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「ライブラリがインストールされてないですよ」というエラー文です。ライブラリをインストールして解消しましょう。インストールはとても簡単です。「Anaconda Powershell Prompt」を新たに立ち上げ、適切なコマンドを貼り付けてエンターを押すだけです。
ModuleNotFoundErrorに続く文字によって、コマンドが異なりますので、エラー文をよく見て適切なコマンドを貼り付けてください。
ModuleNotFoundError: No module named 'webdriver_manager'
pip install webdriver-manager
「Anaconda Powershell Prompt」を新しく立ち上げます。そこに上記コードをコピーしてエンターを押します。必要なライブラリが自動でインストールされるので、終わるまで待ちます。
ModuleNotFoundError: No module named 'selenium'
pip install selenium
「Anaconda Powershell Prompt」を新しく立ち上げます。そこに上記コードをコピーしてエンターを押します。必要なライブラリが自動でインストールされるので、終わるまで待ちます。
requestsライブラリのインストール
まずはじめに、requestsライブラリをインストールする必要があります。
Pythonのバージョンによっては、すでにインストールされている場合がありますが、以下のようにpipコマンドで簡単にインストールすることができます。
pip install requests
GETリクエストの送信
requestsライブラリを使用してGETリクエストを送信するには、requests.get()関数を使用します。
以下は、Googleのトップページに対してGETリクエストを送信し、Webページの内容を取得する例です。
import requests
response = requests.get('https://www.google.com/')
print(response.text)
このコードでは、requests.get()関数にリクエスト先のURLを引数として渡し、HTTPレスポンスを取得しています。
HTTPレスポンスには、WebページのHTMLコードや画像などの情報が含まれています。
response.textプロパティを使用して、WebページのHTMLコードを取得しています。
パラメータの指定
GETリクエストを送信する際に、クエリ文字列を含むURLを指定することができます。
クエリ文字列には、Webサーバーに渡すパラメータを指定することができます。
以下は、Googleの検索結果ページに対して、クエリ文字列で検索キーワードを指定してGETリクエストを送信する例です。
import requests
params = {'q': 'python'}
response = requests.get('https://www.google.com/search', params=params)
print(response.url)
このコードでは、requests.get()関数にURLとクエリ文字列のパラメータを辞書型で指定しています。
requestsライブラリが自動的にクエリ文字列を生成して、Webサーバーにリクエストを送信します。response.urlプロパティを使用して、実際に送信されたURLを取得しています。
POSTリクエストの送信
GETリクエスト以外にも、requestsライブラリを使用してPOSTリクエストを送信することができます。
POSTリクエストは、HTTPリクエストのボディにデータを含めてWebサーバーに送信することができます。
以下は、GitHubのAPIを使用して、Pythonのrequestsライブラリを使用してPOSTリクエストを送信する例です。
import requests
data = {'login': 'username', 'password': 'password'}
response = requests.post('https://api.github.com/user', data=data, auth=('username', 'password'))
print(response.json())
このコードでは、requests.post()関数にリクエスト先のURLとデータを辞書型で指定しています。
また、認証情報をauth引数で指定しています。
HTTPレスポンスには、JSON形式のデータが含まれているため、response.json()メソッドを使用してJSONデータを取得しています。
ヘッダーの指定
HTTPリクエストを送信する際に、リクエストヘッダーを指定することもできます。
リクエストヘッダーには、Webサーバーに対して送信する情報を含めることができます。
以下は、User-Agentヘッダーを指定してGETリクエストを送信する例です。
import requests
headers = {'User-Agent': 'Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/58.0.3029.110 Safari/537.36'}
response = requests.get('https://www.google.com/', headers=headers)
print(response.text)
このコードでは、requests.get()関数にリクエスト先のURLとヘッダーを辞書型で指定しています。
User-Agentヘッダーには、ブラウザの情報を指定しています。
Webサーバーは、この情報を使用して、リクエストを送信したクライアントがどのようなブラウザであるかを判断することができます。
リクエストパラメータの指定
リクエストを送信する際に、URLにクエリパラメータを指定することができます。
以下は、クエリパラメータを指定してGETリクエストを送信する例です。
import requests
params = {'q': 'python', 'page': '1'}
response = requests.get('https://www.google.com/search', params=params)
print(response.url)
このコードでは、requests.get()関数にリクエスト先のURLとクエリパラメータを辞書型で指定しています。
params引数に指定したクエリパラメータは、自動的にURLの末尾に追加されます。
HTTPリクエストとは
HTTPリクエストとは、WebブラウザなどのクライアントがWebサーバーに送信する要求のことを指します。HTTPリクエストは、URL(Uniform Resource Locator)と呼ばれるWebリソースのアドレスを指定し、リクエスト方法(GET、POST、PUTなど)とその他のオプション(ヘッダー、クエリパラメータ、コンテンツなど)を含むテキストベースの要求メッセージで構成されます。Webサーバーは、HTTPリクエストを受信すると、リクエストされたリソースを処理して、HTTPレスポンスと呼ばれる応答を返します。HTTPリクエストとHTTPレスポンスは、Webアプリケーションの基本的な通信プロトコルとして広く使用されています。
ファイルのアップロード
requestsライブラリを使用して、ファイルをアップロードすることもできます。
以下は、ファイルをアップロードするPOSTリクエストの例です。
import requests
url = 'https://example.com/upload'
files = {'file': open('file.txt', 'rb')}
response = requests.post(url, files=files)
print(response.text)
このコードでは、requests.post()関数にリクエスト先のURLとアップロードするファイルを指定しています。
ファイルは、辞書型でfiles引数に指定します。
open()関数を使用してファイルを開き、rbモードで読み込みます。HTTPレスポンスには、サーバーからの応答が含まれています。
セッションの使用
requestsライブラリでは、セッションを使用してHTTPリクエストを送信することができます。
セッションを使用すると、同じWebサイトへの複数のリクエストを処理するときに、接続を再利用することができます。
以下は、セッションを使用して複数のリクエストを送信する例です。
import requests
# セッションの作成
session = requests.Session()
# ログイン
data = {'username': 'user', 'password': 'pass'}
session.post('https://example.com/login', data=data)
# 別のページにアクセス
response = session.get('https://example.com/dashboard')
print(response.text)
このコードでは、requests.Session()関数を使用してセッションを作成し、session.post()関数を使用してログインします。
その後、session.get()関数を使用して別のページにアクセスします。
セッションを使用することで、ログイン情報を保持しながら複数のリクエストを送信することができます。
セッションとは
セッションとは、ユーザーがWebサイトにログインした場合に作成されるものです。サーバーは、ユーザーがログインしたときに、セッションIDを生成し、クッキーなどの形でユーザーのブラウザに送信します。その後、ユーザーがWebサイト内で移動するたびに、クッキーに含まれるセッションIDを使用して、サーバーとの通信を行います。
まとめ
requestsライブラリを使うことでPythonでHTTPリクエストを簡単に送信することができます。
基本的なGETやPOSTリクエストだけでなく、クエリパラメータの指定やファイルのアップロード、セッションの使用も可能です。
リクエストの送信に必要な情報を指定して、requests.get()やrequests.post()などの関数を使うことで、簡単にHTTPリクエストを送信することができます。
また、エラー処理もrequestsライブラリが自動的に行ってくれるため、開発者はエラー処理に時間を費やす必要がありません。
これらの機能を組み合わせることで、PythonでWebアプリケーションの開発やデータ収集などを効率的に行うことができます。
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