データ集計を簡単に!Pandasのgroupby()メソッドの活用法
groupby()メソッドは、Pandasでデータをグループ化するために使用されるメソッドです。
データをグループ化することで、グループ単位で統計量や集計処理を行うことができます。
groupby()メソッドは、SQLのGROUP BY句に似た動作をします。
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「ライブラリがインストールされてないですよ」というエラー文です。ライブラリをインストールして解消しましょう。インストールはとても簡単です。「Anaconda Powershell Prompt」を新たに立ち上げ、適切なコマンドを貼り付けてエンターを押すだけです。
ModuleNotFoundErrorに続く文字によって、コマンドが異なりますので、エラー文をよく見て適切なコマンドを貼り付けてください。
ModuleNotFoundError: No module named 'webdriver_manager'
pip install webdriver-manager
「Anaconda Powershell Prompt」を新しく立ち上げます。そこに上記コードをコピーしてエンターを押します。必要なライブラリが自動でインストールされるので、終わるまで待ちます。
ModuleNotFoundError: No module named 'selenium'
pip install selenium
「Anaconda Powershell Prompt」を新しく立ち上げます。そこに上記コードをコピーしてエンターを押します。必要なライブラリが自動でインストールされるので、終わるまで待ちます。
groupby()メソッドの使い方
read_csv関数を使ってCSVファイルを読み込むには、以下のようにコードを記述します。
import pandas as pd
df = pd.read_csv('sample.csv')
grouped = df.groupby('column')
ここで、dfはデータフレームオブジェクト、'column'はグループ化する列名を指定します。groupby()メソッドは、指定した列名でデータをグループ化した結果を返します。
groupedオブジェクトには、以下のようなメソッドを使用することができます。
メソッド名 | できること |
---|---|
sum() | 各グループの合計値を計算します。 |
mean() | 各グループの平均値を計算します。 |
std() | 各グループの標準偏差を計算します。 |
count() | 各グループの行数を計算します。 |
size() | 各グループの行数を計算します(count()とは異なり、欠損値もカウントします)。 |
max() | 各グループの最大値を計算します。 |
min() | 各グループの最小値を計算します。 |
describe() | 各グループの基本統計量(count、mean、std、min、25%、50%、75%、max)を計算します。 |
aggregate(func) | funcで指定した関数を各グループに適用します。 |
apply(func) | funcで指定した関数を各グループに適用します。 |
transform(func) | funcで指定した関数を各グループに適用し、元のデータフレームのサイズとインデックスを保持します。 |
filter(func) | funcで指定した条件を満たすグループだけを抽出します。 |
以下では、これらのメソッドの使い方について詳しく説明します。
「import pandas as pd」とは
「pd」は、Pandasの別名を定義するためのコードです。Pandasをインポートする際に「as pd」という文を付けることで、「pd」という短い別名を定義することができます。以降、Pandasの機能を呼び出す際には、「pd.メソッド名」という形式で呼び出すことができます。
sum(), mean(), std(), count(), size(), max(), min(), describe()
これらのメソッドは、グループ単位での集計処理を行います。たとえば、以下のように使用することができます。
import pandas as pd
df = pd.read_csv('sample.csv')
grouped = df.groupby('column')
grouped.sum()
grouped.mean()
grouped.std()
grouped.count()
grouped.size()
grouped.max()
grouped.min()
grouped.describe()
aggregate(func):
このメソッドは、グループ化されたデータフレームに対して、指定された関数を適用して集計するために使用されます。
関数は、各グループ内の列に適用され、各グループに対して単一の集計値が返されます。
たとえば、平均、合計、中央値、最小値、最大値などの関数が使用されます。
import pandas as pd
data = {'Name': ['Alice', 'Bob', 'Charlie', 'David', 'Eric'],
'Gender': ['F', 'M', 'M', 'M', 'M'],
'Age': [25, 35, 20, 30, 40],
'Salary': [50000, 60000, 55000, 45000, 70000]}
df = pd.DataFrame(data)
grouped = df.groupby('Gender')
result = grouped.aggregate({'Age': 'mean', 'Salary': 'sum'})
print(result)
Age Salary
Gender
F 25.000000 50000
M 31.666667 220000
この例では、データフレームを'Gender'列でグループ化しています。
その後、平均年齢と合計給与を計算するために、'Age'列にはmean(平均)関数、'Salary'列にはsum(合計)関数が適用されています。
結果は、各性別の平均年齢と合計給与が含まれた新しいデータフレームとして返されます。
apply(func):
このメソッドは、指定された関数を各グループに適用し、各グループに対して独自の計算を実行するために使用されます。
このメソッドは、データフレーム内の各列を個別に処理するためのより柔軟なアプローチを提供します。
import pandas as pd
data = {'Name': ['Alice', 'Bob', 'Charlie', 'David', 'Eric'],
'Gender': ['F', 'M', 'M', 'M', 'M'],
'Age': [25, 35, 20, 30, 40],
'Salary': [50000, 60000, 55000, 45000, 70000]}
df = pd.DataFrame(data)
grouped = df.groupby('Gender')
result = grouped.apply(lambda x: x['Salary'].sum() / x['Age'].mean())
print(result)
Gender
F 2000.0
M 7360.0
dtype: float64
この例では、まず、データフレームを'Gender'列でグループ化し、各グループの'Salary'列の合計値を'Age'列の平均値で割ります。
これを行うには、lambda関数を使用します。lambda関数は、1つ以上の引数を受け取り、処理を実行して結果を返す無名関数です。
上記の例では、lambda関数は、各グループに対して'Salary'列の合計値を'Age'列の平均値で割ります。
transform(func)
このメソッドは、指定された関数を各グループに適用し、元のデータフレームのサイズとインデックスを保持するために使用されます。
このメソッドは、各グループ内で個別の計算を行い、元のデータフレームと同じ形式で結果を返します。
import pandas as pd
data = {'Name': ['Alice', 'Bob', 'Charlie', 'David', 'Eric'],
'Gender': ['F', 'M', 'M', 'M', 'M'],
'Age': [25, 35, 20, 30, 40],
'Salary': [50000, 60000, 55000, 45000, 70000]}
df = pd.DataFrame(data)
grouped = df.groupby('Gender')
result = grouped.transform(lambda x: (x - x.mean()) / x.std())
print(result)
Age Salary
0 NaN NaN
1 0.439155 0.240192
2 -1.317465 -0.240192
3 -0.146385 -1.200961
4 1.024695 1.200961
この例では、各グループ内の'Salary'列と'Age'列を標準化します。
標準化とは、各値から平均値を引いて標準偏差で割ることで、データを平均0、標準偏差1の形式に変換することです。
この例では、lambda関数を使用して、各グループ内の'Salary'列と'Age'列を標準化します。
標準化されたデータは、元のデータフレームと同じ形式で返されます。
lambda関数とは
lambda関数は、Pythonの無名関数(匿名関数)であり、1行の簡単な関数を定義するために使用されます。lambda関数は、defキーワードを使用して関数を定義する必要がなく、通常の関数と同じように使用することができます。
filter(func)
このメソッドは、指定された条件を満たすグループだけを抽出するために使用されます。
このメソッドは、Trueを返すグループだけが結果に含まれます。
import pandas as pd
data = {'Name': ['Alice', 'Bob', 'Charlie', 'David', 'Eric'],
'Gender': ['F', 'M', 'M', 'M', 'M'],
'Age': [25, 35, 20, 30, 40],
'Salary': [50000, 60000, 55000, 45000, 70000]}
df = pd.DataFrame(data)
grouped = df.groupby('Gender')
result = grouped.filter(lambda x: x['Salary'].mean() > 55000)
print(result)
Name Gender Age Salary
1 Bob M 35 60000
2 Charlie M 20 55000
3 David M 30 45000
4 Eric M 40 70000
この例では、'Gender'列でグループ化されたデータフレームから、平均給与が55000より大きいグループだけを抽出します。
lambda関数は、各グループの平均給与を計算し、55000より大きいグループだけを返します。
結果には、'F'グループが含まれていないことに注意してください。これは、'F'グループの平均給与が55000より大きくなかったためです。
まとめ
groupby() メソッドは、Pandasライブラリで最も一般的に使用されるデータ処理の機能の1つです。
このメソッドを使用することで、データフレームの行を特定の列の値に基づいてグループ化し、グループごとに平均値、合計、最小値、最大値などを計算することができます。
今回ご紹介したメソッドを使用すれば、簡単に、集計処理をカスタマイズすることができます。
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